冷え対策

妊娠中の冷えを制してご安産に!
今日から始める冷えとり生活のススメ
その傾向と対応策

お腹を触ってみて…冷たかったら冷えていますよ!

実は66%の女性に自覚があると言われています。

でも、そのうち3人に1人は何もせず…理由は簡単で「をしていいのかわからない」というもの。

冷え対策といっても今すぐできることはたくさんありますのでご安心を。

秋から冬の自覚が多いのですが普段から「冷え」を意識しておくのが◎

それだけでもお産がラクになるならお安い御用??

ちなみに、冷え対策が大事になるのは「」です。

寒い冬じゃないの?と思われがちですが、夏こそ冷え対策が重要になってきます。

外は40℃近く気温が上がり猛暑でも、一歩室内に入ればどこもかしこも冷房がガンガンに効いています。

いくら暑がりの妊婦さんでも寒く感じることないですか?

冷えを放っておくとむくみが出てきたり、お腹も張りやすくなります。

逆子やお産が長引く原因にも!!
冷え対策をしっかりして妊娠中もお産もラクに過ごしましょう。

<冷えって?>

筋肉などで熱を作れない体で、熱をキープできない状態。
ストレスや自律神経、ホルモン、酵素の働きが影響する。

<妊婦さんが冷えやすい原因>

・大きくなったお腹による圧迫で血流が悪くなりやすい
・運動不足、そのことで筋肉量もダウン
・女性ホルモンの影響で体温調節がうまくいかない

<冷えを放っておくと…>

・お腹が張りやすくなる
・つわりがひどくなることも
・足がむくみやすくなる
・足がつりやすくなる(こむら返り)
・腰痛になりやすい
・便秘になりやすい
・逆子になりやすい
・お産が大変になる!

血液循環がうまくいっていないと、溜まった老廃物が処理できずにむくみになったり、便秘にもつながります。

冷えていると筋肉はキュッと収縮して硬くなり、血流も悪くなります。

お産は陣痛がきちんと来て、子宮口がふわっと開いてくれなければ進みません。

さらに緊張状態になって痛みを強く感じやすくなるなどのデメリットも…

逆子(骨盤位)になりやすいことは医学的には解明されていないのですが、東洋医学などではメジャーな考え方です。

ママが冷たいものばかり食べていたら胃が冷えてきます。

赤ちゃんは寒いのが苦手なので逆さまになってしまう。
つまり逆子になるんですね。

大人だってお尻が冷えると寒いですものね…

あとは陰陽の考え方だと、ママの食事によって陰陽のバランスが崩れてしまうと、本来重たくなるはずの頭が軽くなってしまい上にいってしまうというもの。

ちなみに、逆子はある程度の週数で元に戻ることが多いので、あまり深刻にならなくても大丈夫ですよ。

ママが温かい飲み物にするなどの冷え対策をしていくと自然と戻ってくれますからね。

<あなたの冷えはどのタイプ?>

①末梢の冷え レベル1

・手先、足先が冷たい
・爪が折れやすい
・魚や肉をあまり食べない
・運動不足
・過度なダイエット
・水虫

カンタン対策は…足湯をしましょう。

②内臓の冷え レベル2

主に下半身が冷えている状態

・胃腸が弱い
・筋肉量が少ない
・夕方にむくむ
・夜中にトイレに起きる(妊婦さんは例外ですね)
・生理痛がひどい(これも妊婦さん以外)
・薄着が多い

カンタン対策は…腹巻き、靴下の重ね履き
        足首をグルグル回す
        お白湯を飲む

③ほてり冷え レベル3

自律神経が乱れているタイプ

・手先、足先が冷たい
・顔がほてる
・イライラしやすい
・眠りが浅い
・生活が不規則
・手のひらが白っぽい

カンタン対策は…ストレス発散
        リラックスできるように
        38~40℃のぬるめの入浴

④全身の冷え レベル4

低体温なので一年中寒いタイプ

・胃腸が弱い
・肩こりがひどい
・貧血気味(妊娠の貧血とはちょっと違いますね)
・平熱36℃以下
・朝起きるのが苦手、つらい
・汗をかきにくい

カンタン対策は…たんぱく質をしっかりと!
        バランスのいい食事を
        心がけましょう。

1日30分のウォーキングを週4日続ける。

<対策>

①服装の見直しをしましょう!

ポイントは

「足首を死守する」
「ゆったりしたものにする」

特に夏場は暑いので靴下は履きたくないし、素足のことが多いですよね。

でも、妊婦さんに限ってはNGです。

足裏は暑くても大事な足首は死守してください!!
女性にとって重要なツボ「三陰交」があるので冷えは禁物です。

*三陰交ってどこ?

内くるぶしから手の指4本分上で骨のキワ
じーんと響く場所で冷えている人は痛いかも?!

お灸をするのもいいですが、火の扱いには気を付けましょうね。
手軽に温めたい人はレッグウォーマーがいいですね。

夏用にサラッとした素材の麻が入ったものは、意外と気持ちいいですよ。

冷え対策は、厚着をすればいいというものではないことを知っておきましょう。

汗をかきやすいので吸水性のある素材にしたり、素足でも足首は冷やさないなど調整していけば苦にならないものですよ。

カーディガンなどの羽織りものは、電車やオフィスでも活躍すると思います。

あとは締め付けるようなデザインの服や下着も避けた方がベター。
ただでさえも血流が悪くなりがちなのでゆったりとしたものが◎
下着もマタニティ用に切り替えていきましょうね。

私のオススメは「ふんどしパンツ」です。

ギョッとされたかもしれませんが、とっても可愛いんですよ~

マタニティ用を買わなくてもOK

ちょっとこだわって、オーガニックコットンのものや草木染めなど種類も豊富です。

紐パンタイプは調整ができるので、妊娠中に体重が増えお尻が大きくなっても対応でき重宝しました。

是非、「ふんどしパンツ」で検索してチャレンジしてみてくださいね!

あとは「腹巻き」

これも季節によって素材をかえると快適です。

直接お肌に触れるものの素材にはぜひ、いつも以上にこだわってください。

妊娠中は何かと敏感になっていますので、体に優しいものを選びましょう。

靴下も重ね履きがオススメです。

重ね履き上級者は6枚重ねをしていることもありますが、まずは2枚からチャレンジでいいと思います。

直接お肌に触れる1枚目はシルク、2枚目は綿。
シルクは汗をよく吸ってくれますし、すぐ乾いてくれます。

履き口はゴムの緩いものにして、締め付けないことが大切です。

外出するときは無理でも家にいるときはユルユルと重ね履き、オススメです。

面白いことに体のデトックスにもなるので、穴が開きやすいです。
どちらか片方だけがいつも穴が開くなどで自分の体調を観察してみるのも楽しいですよ。

妊娠中はお腹が大きくなるから5本指靴下なんて履けない~

そう思う人もいるかもしれませんが、骨盤が歪んでいない人、股関節が柔軟にケアできていれば臨月でも自分で履けますからご安心を。

爪切りだって自分でできますからね。

②運動をする(筋肉を動かすことで代謝をアップさせる)

妊娠すると安静にしなくちゃと不安が募ってしまい、運動不足になることもあるようです。

夏は暑いから、冬は寒いから…

そんなことを言っていては運動する時期は限られてきてしまいますよね。

無理のない軽い運動ならずっと続けられます。

筋力アップやシェイプアップではなく「筋力キープ」のための運動でOK

激しいものは必要ありません。

お散歩やウォーキングで十分なので、できれば毎日習慣づけるといいですね。

テレビを見ながら足首をグルグル回すだけでも刺激になり循環が良くなります。

マタニティヨガやスイミング、エアロビクスなど妊婦さん専用の教室も増えてきましたね。

かかりつけの医師の許可のもと、チャレンジするのも楽しいですよ。

真夏や真冬はショッピングモールがオススメです。
疲れたらベンチもあるし、トイレもあるし。

ただ飲食店の誘惑にだけは負けないで!

ダンナさんとウインドーショッピングするのも楽しい時間になります。
赤ちゃんグッズの下見などは実用も兼ねているので、一石二鳥ですね。

もちろん、お散歩でも教室でもお腹が張るときや、気分がすぐれないときは中止しましょうね。

③内側からケアする!

食べ物や飲み物の工夫も大事な冷え対策になります。
冷たいものは控えること」いたってシンプルですよね。

水分補給は氷の入った冷たいものではなく、せめて氷なし。

もう少し、欲を言えば常温。
理想はホットドリンクです。

毎朝のお白湯はダイエットなどでも注目されていますね。
温めるだけではなく唾液の分泌アップで消化機能もアップします。


腸内ガスが減ってデトックスにも。

ホットドリンクと言ってもカフェインは体を冷やしてしまうので、多くても1日に3杯までにしましょうね。

カフェインがダメというより、カフェインの刺激が欲しくなるほど疲れていたり、ストレスが溜まっていることの方が心配です。

心のケアも大事になってきますね!

食事では万能なお味噌汁は必須!
できれば毎日いただきたいですね。

具だくさんにしてしまえば、満足感がありますし野菜不足も解消です。

野菜たっぷりのスープ、ポトフはオススメです。

コンソメ味にしたり、トマト風味、中華風…アレンジができるので飽きずに続けられます。

何より材料をポンっと入れてあとは放置ですから面倒なことがないのも魅力!

圧力なべや無水鍋は栄養素も逃がさず、時短になります。

もう少し、頑張れそう…
そんな方はお野菜にも気を配ってみては?

体を冷やす作用があるもの、わかりやすく言うと
「夏野菜」は生で食べずに火を通すなどでカバーできます。

果物も南国でとれるようなパイナップル、
マンゴー、スイカなどは食べすぎ注意です。

逆に体を温める作用のあるものは積極的に摂りましょう。

有名なのはショウガですが、香味野菜は
手軽に追加できるのでいいですね。

根菜類(ニンジン、レンコン、ゴボウなど)も◎

血行を良くするビタミンEが豊富なカボチャ、
ほうれん草、ナッツ類もオススメです。

④外から温める

服装の見直しもそうですが、
ちょっとひと手間加えてみるのもアリです。

シャワーではなく、湯船にしっかりと浸かることはもちろんですよ。
シャワーでは体の表面しか温められませんからね。
40℃くらいのぬるめのお湯にゆったりと浸かりましょう。

そして、お風呂から上がる前には背中にシャワーを当ててください。

肩甲骨の間には褐色細胞というものが多くあり、
要は代謝アップしてくれる場所なんです。

東洋医学でも、邪気が入ってくるツボとされていて
風邪を予防するのにも◎

冷えを感じている人は代謝も落ちていることが多いので、
自家発電のスイッチを入れるのは大事なことです。

代謝アップなのでダイエットしたい人にも◎
肩甲骨まわりをほぐすといいですよ。

そして私のオススメなのが「おまた(会陰)を温める」です。

可能ならヨモギ蒸しはぜひ体験していただきたいのですが、
妊婦さんお断りのサロンも多くて残念な現状です。

お近くに妊婦さんOKなサロンがあることを祈ります。

ヨモギ蒸しとはざっくり言うと、数種類の薬草やハーブを
グツグツ煮て、その蒸気を浴びるものです。

穴の開いたイスに座り全身がすっぽり隠れるようなカバーを着て、
蒸気を浴びていきます。

アツアツの蒸気を お股にたっぷりと…
どんどん汗をかいてきて、終わるころには汗だくです。


1人用のサウナ、そんなイメージですね。
最高のデトックスになります。

そんなサロンが近くにない場合は、
カイロでもいいのでおまたを温めてあげましょう。

最近は使い捨てカイロでショーツにつけられるものもありますね。
家にいるときは、湯たんぽで温めるのがエコ。

湯たんぽもない場合は、ホットもOKなペットボトルにお湯を入れ、
タオルでくるんでからおまたに当ててみましょう。

じんわり、ポカポカになりますよ。

私が愛用しているのは「玄米米ぬかカイロ」です。
米ぬかが入っていていい香りがします。

使い方はとっても簡単で、電子レンジで2分ほどチンして温めればOK

私のは細長いタイプでもともとは首~肩にかけて使うものですが、
クルクル巻いてその上に座っています。
米ぬかカイロや小豆カイロなどは繰り返し使えますし、
レンチンなので手軽というメリットも。

お湯を沸かして容器に入れる作業って意外と面倒ですものね。

お腹が大きくなってくると、
お腹が邪魔をしてやけどの心配もありますし…

<まとめ>

一言で冷え性といっても、人によって感じ方は様々です。

足先だけ、手先だけ、全身…

また季節によっても感じ方は違いますが、
大事なことは「妊娠中に冷えは大敵」ということです。

冷えているメリットはひとつもないですから、妊娠を機に冷え対策してみてはいかがでしょうか?

外から、中から…いろんな角度で温め生活をすることで、ママのマイナートラブルも予防でき、赤ちゃんにとっても快適な子宮環境を作ってあげられます。

その結果、お産もご安産になったら嬉しいですよね。
今日から始める冷えとり生活、始めていきませんか?