食事からご安産に!
食べたもので身体はできています。
妊娠したら赤ちゃんの成長にも大きく影響してきますので、食事の見直しをする人も多いですね。
やみくもにカロリーを増やしてもNG
母子健康手帳にも栄養バランスよくと書いてありますが、読んだことありますか?
6大栄養素のバランスなど詳しく書いてありますので、是非参考にしてくださいね。
ここではそんな基本も押さえつつ、家族みんなが健康になれるようなアドバイスをしていきます。
<妊婦さんのための身体作りの基本>
①たんぱく質
いわゆる「土台」です。
動物性、植物性のどちらもバランスよく意識しましょう。
②鉄
血液の材料になり、不足すると鉄欠乏性貧血になります。
妊娠中はみんな血液が薄まるので積極的に摂りたい成分です。
③亜鉛
免疫アップ、成長にも欠かせない成分。
別名「SEXミネラル」とも呼ばれ、妊活する男女にも欠かせません。
④葉酸
言わずと知れた妊娠初期に必要な栄養素で第7の栄養素とも言われ注目されています。
胎児の先天障害の発症を減らす、流早産の予防、妊娠高血圧症候群の予防、貧血予防など
⑤ビタミンA
子宮環境を整える働きがありますが、摂りすぎはNG
⑥カルシウム
骨や歯を作る成分。
ストレスを軽減してくれる働きもあります。
<調味料の選び方>
食材はオーガニックのものなどこだわる人も増えてきましたが、調味料はどうですか??
意外と盲点です!
この機会に見直してみませんか?
*味噌・醤油
天然醸造、国産が◎
3年熟成はオススメ (ややお値段が高くなります)
「アミノ酸」などの添加物なしの本物に!
陽性の身体作りに◎
身体の細胞を元気にしてくれます。
*塩
精製塩はNG
ミネラルたっぷりの自然塩だと体を温めてくれます。
*油
国産の菜種油、ゴマ油がオススメ
*酢
陰性なのでサッと火を入れると◎
クエン酸の入った梅酢もオススメ
*みりん
国産のものを。
もち米・米麴◎
「みりん風調味料」はみりんではありませんよ。
*酒
米・米麹・水だけのものに
純米酒が◎
*砂糖
てんさい糖・黒糖・糖みつ・米アメ◎
白砂糖・三温糖は控えましょう。
<食品添加物について>
一度は耳にしたことがあると思いますが、普段の生活で意識していますか?
すべてが悪いということではなく、知ったうえで自分で選び取るということが大事なんです。
そもそも、食品添加物って食べ物ではありません。
目的は4つ
①食品の品質を保つ 保存料・酸化防止剤・日持ち向上剤
②食品の製造加工に必要 凝固剤・膨張剤・ゲル化剤・乳化剤
③食品の嗜好性をアップする 甘味料・酸味料・調味料・安定剤
増粘剤・着色料・発色剤
④栄養価の補填てん
美味しくするため、色をきれいに見せる為などに使われています。
その人工的な食品添加物を私たちは年間3.6㎏も口にしているそうです!!
恐ろしいですよね・・・ぞっとします。
中には発がん性の高いものもありますし、健康を害するリスクが高いんです。
指定添加物といってテスト済みで安全とされているものもあるので、添加物すべてが悪者ではないことも知っておきたいところです。
知らず知らずのうちに添加物を口にしているのが現状。
だからこそ、避けられるのであればきちんと選んでほしいと思います。
まずは買い物の時に商品の裏にある
原材料名を見るところから始めましょう。
「天然」「国産」「無添加」
という安心と思わせるフレーズにも注意です。
天然と書かれていても使われているのはごく一部だけだったり、最終加工地は日本なら国産になりますし、無添加もすべてが無添加とは異なります。
いかにして、安全なイメージを持たせるかの戦略なのです!
それに惑わされないようにしたいですね。
では、日常で避けたい食品添加物をピックアップしました。
①発色剤(亜硝酸ナトリウム)
肉の色をきれいに見せるためハムなどに
②リン酸ナトリウム
ウインナーや練り物に
③コチニール色素
赤く色づけするカニかまぼこやハム、赤い色のお菓子にも
④調味料(アミノ酸等)
旨みを足して味のバランスを整えるため、カップラーメン、スナック菓子、だしの素、冷凍加工食品にも
⑤保存料(ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウムなど)
賞味期限を延ばすためにプロセスチーズや漬物、練り物に
⑥イーストフード
安価にパンを膨らませるため、コンビニやスーパーの菓子パンや総菜パン
⑦甘味料(アスパルテーム、スクラロースなど)
カロリーを抑えて甘みをアップ、ダイエット甘味料
⑧赤色〇号、青色〇号などのタール系色素
食品に鮮やかな色をつける
<毎日の生活に欠かせないお味噌汁>
これは妊娠中だけでなく、家族みんなに食べてもらいたいメニューです。
日本のソウルフードの発酵食品です。
その効能としていくつかありますが、胃がんや乳がんの予防に◎
抗酸化作用がありアンチエイジングに、コレステロールを低下させることで心臓疾患のリスクが減る、生活習慣病の予防にも!
お味噌には生命維持に必要な「必須アミノ酸*1」が8種類すべて含まれています。
さらにビタミン、ミネラル、食物繊維も。
<助産師くみの妊婦時代~マクロビオティックから学ぶ>
食事の摂りかたにはいろいろな考え方がありますよね。
マクロビオティック(以下マクロビと称す)もそのひとつです。
恥ずかしながら私が食事の大切さを改めて痛感した経験をお話しします。
私がお産の時にお世話になったのは助産院です。
そこではマクロビを推奨していましたが、私はお肉もお魚も大好きでしたからマクロビ食をするつもりは全くありませんでした。
面倒な妊婦だったかもしれません(笑)
そのころの私は朝食にリンゴとヨーグルト&天然のハチミツを食べていました。
ランチは手作りのお弁当、夜は魚もお肉もいただくという、いわゆる「普通」の食事でした。
妊娠経過も問題ないし、その当時していたセラピストの仕事も忙しくあちこち飛び回っていました。
カフェで体験会を開催していたので、毎週のようにケーキを食べていましたし(笑)
妊娠8か月のときにセラピストとして大きなイベントに出たのですが、
一日中動きっぱなしで疲れたのか夕方にはお腹が張りまくっていました…
横にならないとツライほどだったのでタクシーで1万円もかけて帰宅したのを覚えています。
お腹の張りは翌日には治まり、また普通の生活に戻りました。
友人とランチに出かけ、デザートに大きなかき氷をペロッと食べて、夕飯は頂いたたくさんのナスを堪能。
その後、お腹が張る&痛みも感じるほどになってしまいました。
さすがに2分おきにお腹が張る、痛いのはおかしいと思い救急で受診することに…
子宮頚管は正常なのにお腹が張っているという不思議な現象でした。
医師も不思議がっていましたが、張っているのは事実だからとお腹の張り止め薬を処方。
自宅に戻り内服しましたが、切迫早産の兆候が他になにも見当たらないことに納得がいかない私は信頼している鍼灸師へ連絡しました。
翌朝、往診してもらうと原因不明のおかしな張り&痛みは「冷え」が原因でした。
8月の真夏だったのですが、大きなイベントで冷房がガンガンきいているホールで動き回ったこと、
ランチでのかき氷、夏野菜の身体を冷やす作用があるナスをたくさん食べたこと…
どれだけ体を冷やしていたんだと怒られました。
自分では靴下やレッグウォーマーで保温していたつもりだし、
食材や調味料も自然なものにしていたので無理をしていたつもりは全くなかったのでびっくりです。
(ちなみにその後はお灸や鍼によってあっという間に良くなったのでご安心を)
妊婦さんへの食事指導をしていたくせに自分はこんな大失態です…
そして、食事がこんなに大きく影響するんだと痛感したんです。
たかが食事、されど食事。
いえいえ、食事はとっても大事なんです!
何かが起きてからでは遅いんですよね。
たまたま私は切迫早産にもならなかったですし、赤ちゃんも私も無事でしたが。
食事は毎日のことですし、一生のことです。
今、この記事を読んでくださっている妊婦さんは、きっと食事について考える機会になったと思います。
是非、一度立ち止まってみてくださいね。
そして、私のようにならないように…(笑)
*マクロビの教えのポイント*
①精製された米・小麦は嗜好品程度に
②未精白の玄米や野菜・海藻類を
③少飲小食~食べ過ぎないこと
④よく噛む!目指せ一口50回
⑤自然食品に~添加物は控えて
⑥調味料は天然由来のものに~選ぶ力
⑦白砂糖をとらない~お菓子は要注意
⑧肉、牛乳・バターはとらない*魚は少量OK
<まとめ>
妊娠中の食事は赤ちゃんのため、マイナートラブル予防のためなど気を付ける人が多いです。
いつもの食事より、ちょっとだけ気を付けてみることから始めてみませんか?
すべてを完璧にするのは無理です。
外食だってしたいですしね。
外食をすれば白米だし、白砂糖だし、きっと国産のオーガニック野菜をすべて使っているところはほぼありませんから。
ということは、完璧は不可能だということを知っておくことが大事なんです。
そのうえで、たまの息抜きの外食は思いっきり楽しめばいいし、毎日の食事は気を付けてあげればいいんです。
食事はそもそも楽しむものですからね!
いつか反動で暴飲暴食になってしまっては意味がありませんから、コツコツといきましょう。
そのためにも、まずは知ることが大事です。
そしてその中から自分でもできそうなところから始めて続けること。
妊娠中はママの食べたもので赤ちゃんが育ちますよね。
人工的な害のあるものばかりを摂りたいと思うママはいないと思います。
選び取る力が今の時代を生きる私たちには求められているんです。
妊娠中の食事だけでなく、生きる上で必須の食事を見直して家族みんなで健康になれますように。
そして満足のいくお産でご安産になること、元気な赤ちゃんに会えることを祈っています。
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